ショックでした。昨日の夜に知りましたが、「ああ~」と、体の力が抜けたような感じでした。
特に川村さんのファンではなかったのですが、ガン闘病をされていることを告白されてから、シングルマザーとして子供を育てながら、アーティストとして歌っている姿をテレビで見るたびに、「頑張っているな」と思っていました。
昨日、たまたま来客があって、その方(男性)に持病の話をしましたら、その方の離婚された奥様が乳ガンで、いろいろな治療を受けている、と聞きました。ある意味、私のように、日常生活は出来ても、基本的には治らないといわれている難病より、ガンのほうが治る可能性はあるのだからいいかもしれませんね、なんてその男性はおっしゃっていました。私は「いいえ、どんな病気でも大変ですよね」と答えましたが、その方は、私を励ますために言ってくださったのかもしれませんが、私の気持ちとしては正直、ガンの方のほうが大変だと思っています。
私の病気である、ベーチェット病も、眼の症状があったり(よく知られているのは、さだまさしさん原作の「解夏」という本・映画が、ベーチェット病の男性が主人公です)、様々な症状がありまして、現在の私の症状は、ステロイドの薬を毎日10㎎飲みながら、日常生活を送っていける状態で落ち着いています。しかし、もちろん、今後どのような症状が新たに出てくるかわかりませんし、他の病気にかかるかもしれません。それは、今、健康な方でも同じ事で、いつどんな病気になるかは、分かりませんよね。ただ、病気になったことで、考えがだいぶ変った気がします。
病気にはいろいろあります。今の私の状態なら、ガンの方よりは体調が良いでしょう。しかし、やはり、本来はきっと、どんな病気でも、病気にかかったら辛いのです。風邪でももちろん。私には30年来の親友がいますが、彼女は子供の頃からアトピーで大変辛い思いをしてきました。明るくていつも元気なので、私達には辛いところを見せませんでしたが、自分が病気になってみて、あらためて「辛かっただろうな」と感じました。
川村さんの姿からは、持病がある私にとって、病気でも好きなこと、支えになることを続けて、そして大切な子供さんを育てている、という、力強いメッセージのようなものを受けていました。5月のライブの様子も、ワイドショーで見ていました。お顔を見ていると、大変辛そうだとは思いましたが、それでも歌っている姿に勇気をもらいました。そんな川村さんが亡くなったこと、本当に残念です。同じ年代でもあります。頑張ったなあ、ほんとに。ご冥福をお祈りしたいと思います。
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