最近の愛読書
本を読むのは好きなほうで、一応趣味は読書かな、なんて自分で思っております。しかし、人に自慢が出来るほど、たくさん読んでいるわけではなくて、だいたい、2・3冊をかけもちして、その時の気分によって読みわけています。
この一ヶ月くらいで、一度読んで、またすぐに読み返している、大好きな本があります。それは、先日亡くなったシャンソン歌手の石井好子さん著作「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」という本。
この本は、石井さんの食べ物に関するエッセイ集。しかも初版は昭和38年(1963年)。その頃すでに石井さんは、パリに住んでいたり、アメリカ、イギリスなど、欧米に渡って、歌手をされていたと知り、びっくり。歌手なのに、これだけのエッセイを書いてらっしゃることに、もっとびっくりです!
本に出てくるお料理の数々は、今では随分と日本でも知られている料理です。が、きっとその当時は、まだまだ遠い外国のあこがれの料理だったと思います。それを、いま日本で食べられるけど、石井さんのこの本を読んでいると、その国で食べたくなってくる、いかにも日本では手が届かないような、素敵な外国のお料理として頭に浮かんでくるのです。漫画ではなくて、活字の本を読んで、想像する、というのはこういうことなんだな、というくらい、出来上がるまでの過程や様子、材料、色や匂いまで感じられるというのでしょうか。少し昔風(1963年の本ですから)の言い回しも、なんだか趣があってよいのです。
私はこの本を、寝る前に読んでいます。ですから、毎日数ページ、もしくは10ページくらい。進みが遅いのですが、そのおかげで、一度読み終わっても「最初のほうのお料理は何だったかな」なんて思いながら、またすぐに読み返しています。寝る前だと、お腹がすいていて、料理本を読んでいたら、何か食べたくなるのが普通かもしれんませんが、いえいえ、私は違います。心が落ち着くのです頭で想像して、嬉しくなって、「美味しそう」と思いながら本を閉じる。私って、ほんとに食いしん坊かも・・・
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