さかもと未明さんの闘病記
自分がベーチェット病という病気を発症して、しばらくしてから、やっと「自分は病気になったのだ」と認めるようになり、その頃から、いろいろな方の闘病記を読むようになりました。特に膠原病を持病とする方の闘病記はあまりないので、見つけるとすぐに取り寄せるか買いに行くかして、手にしていました。今回、新聞に紹介されていた、さかもと未明さんの本は、9月に発売されたばかりのもの。
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神様は、いじわる (文春新書) 著者:さかもと 未明 |
私、実は、この本のことを新聞で知るまで、さかもと未明さんのお名前は何となく知っていましたが、彼女がどんな職業の方なのか、全く知りませんでした。ただ新聞の本の紹介欄に、未明さんが、膠原病の全身性エリテマトーデスであることを知り、すぐに購入しようと決め、外出した際に、本屋さんで見つけて購入しました。
私は膠原病の中のベーチェット病、未明さんは、エリテマトーデスと、病気は違いますが、大きなくくりの中では同じ膠原病ではあります。手にしたその日の夜からすぐに読み始めました。
夜に布団の中で本を読んで、心を落ち着かせて眠る、という風に毎日していますので、この本も毎晩読んでいましたが、未明さんの今までの人生が書かれていて、ある部分ではショックを受けてしまったり、ある部分では共感できて涙が出てきたりと、結構感情的になるところがありまして、読み始めて半分くらいから昼間に読むようにしました。そのくらい心に響く内容でした。闘病記としてでなく、未明さんのファンの方が読むと、また違った感想かもしれません。私の場合は、膠原病を患っている、という視点から読んでいますので、かなり自分自身も、人生を見直そう、と思わせてくれるような文章がたくさん書かれていました。考え方が少し変った気がします。もっと自分をさらけ出して生きていきたい、なんて思うようにもなりました。本当は何がしたいのか、誰といたいのか、この先どのようにしていきたいのか。この本を読んで、そういうことをまた新たに、考えさせられるキッカケになった気がします。闘病記というのは、その方の心が特に入り込んでいる気がしまして、本当に感情移入しやすいのですが、その分、読んで良かったと思うことも多いです。この本に出会えてよかったと、感じました。
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