実家に帰省してみて
今回の帰省は、いつもに比べて期間が短めです。病院と祖母の家に行くことと、バレンタインのチョコを買いながら親友に会うくらいしか、予定が入れられませんでした。しかし、実は、帰省する2・3日前から、何だかとっても気が重くなって、眠りが浅くなったりしていました。それは、このブログでも何度か書きましたが、実家に帰省したら、また母親からお金の話とか、祖母の認知症の状態とか、そういう話を山ほど聞かされたりするのかな、なんて考えていたら、気が重くなってしまったのです。でも今回は絶対に帰省して、主治医と転院の話をしなければいけないし、祖母の所へも会いに行きたいと思っていたので、最短でも3・4日は泊まらなければいけない。でも予定を連日入れて、体を休めることなくまた富山に帰宅するとなると、行き帰りの移動時間も長いので、疲ればかりがたまってしまう。なんて、考えながら、帰省したのです。
しかし、帰省してみると、そんな悩みなどすっとんでしまいました。富山と実家の東京は遠く離れていて、毎日電話をして連絡を取り合い、お互いに何となく日常生活のことは分かっているつもりでも、顔も見えませんし、電話ではやはり用事しか話しません。するとどうしても重要事項を中心に話しますから、実家が経済的に大変なこと、時にはお金を貸して欲しい、なんて話や、祖母の認知症が日によって違うけど今日はひどかったとか、母親の友人の旦那さんが肝炎になってしまった、など、聞いていても大変なことが多くて、これで帰省したら、毎日一緒にいてこういう話ばかりを聞くのかと、思っていたのです。つい1ヶ月前に年末年始で帰省したときには、お正月の準備などしていましたので、母親も忙しく、私も嫁ぎ先などに行く用事などがあり結構忙しくて、気にならなかったのです。ところがこの1ヶ月くらいで、電話での話でちょっと精神的に何度か辛い時もあったので、今回の帰省はかなり悩んだのです。でも実家に帰ってきて、顔を合わせてみると、話す内容というのは、そんなせっぱ詰まった話ばかりではないのですよね。テレビを見ながら冗談を言ったり、母親の好きなジャニーズの話をしたり、最近の出来事を話したり。一番笑っちゃったのは、夜の九時過ぎに、母親は両親の寝室、私は弟の部屋でテレビを見ていました。うちは昔の作りのマンションなので、居間が全ての部屋につながっています。(居間が真ん中なのですね)で、CMの間にトイレに行こうと居間を通った母親が、「ダイワハウジュ」と、独り言を言いながら歩いていったのです。これには笑いました。きっとCMで役所広司さんが「ダイワハウジュ」と言うあれを見たのでしょう。
そんなお茶目な下町の母。私は何を悩んでいたのだろう、と何だかおかしくなってしまいました。確かに、祖母の事も、実家の経済的なことも大変ではあるのですが、帰省して実家に泊まるのを悩むような、そんな状態ではないのです。帰れば帰ったで、楽しく面白い話をしながら、時には深刻な事も話します。離れて顏が見えずに、電話で用件だけ話していると、相手のことがよく分からなくなることは、家族でもあるのですね。今回あらためて、「そうだ、私の母親は、こんな感じの人だった」と実感しました。おかしな独り言を言うだけじゃなくて、ついでに自分が言ったことも結構忘れています。それで娘が悩んでいるなんて、全く気付いてないでしょう。悩むだけ私もアホらしくなるほど、明るくチャキチャキな下町の母親です。良かった、ホテルとか取って東京に帰ろうなんて実行しなくて。お金がもったいない、もったいない。あ、母親に似てきました。ムムム・・・。
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