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歌番組っていいですねえ

 昨日テレビで放送されていた、4時間の歌番組を見ました。途中からだったのですが、1970年代後半あたりからのヒット曲の、昔の映像と、現在の歌手の方が歌う構成になっていて、本当に懐かしかったです。

 何だか安住アナウンサーが、昔のスナック(クラブ)のような大きなホールに見立てたスタジオで、歌の紹介や歌手の方との対談をしたりしていましたが、安住さんが真面目に紹介していると、ちょっと笑っちゃう気がするのですが、でもまあ、そろそろバラエティだけでなく、真面目な司会路線も良いかな、なんて思いながら見ていました。私としてはめずらしく、テレビをつけながら曲を聴きながら料理もしちゃいました。(料理をするときはテレビをつけずに、MDを聞いたりしていますから)

 歌(曲)って、ほんとうにその時代の思い出が、聞きながら甦ってきますね。さらに、歌詞を聞くと、その当時はなんとも思っていなかったけど、今この年齢になったから、歌詞の意味が良く分かる、という歌もたくさんありました。4時間(私は3時間半くらい見てました)の番組ですから、本当にいろいろな歌と映像が流れたのですが、百恵ちゃんの美しい映像や、もうめったに見られない石川秀美さんの映像(薬丸くんの奥さんですね)、演歌からアイドルまであらゆるジャンルの曲、歌を耳で聞いているだけでも楽しめました。

 中でも私が泣けてしまったのは、今は相撲部屋のおかみさんになっている、高田みづえさんの「私はピアノ」でした。調べたら、作詞・作曲が桑田佳祐さんではないですか。良い歌のわけです。歌詞の中に、「人がうらやむような仲が、いつも自慢の二人だった。あなたとならどこまでも、行ける気がしていたのに。突然の嵐みたいに、○○音もなく崩れてく。涙が出ないのはなぜ、教えて欲しいだけ・・・。あなたから目が離せない~」と、確かこんな感じ(○○の部分は分かりません。歌詞は私が覚えている範囲で書きました)で続いてゆくのですが、当時は何となく聞いていましたが、さすがに年を重ねた今、というか昨日聞いたら、涙がポロポロ出てきました。そういう自分の思い出と重ねてしまったのですね。曲に自分の思い出が重なる、というのも歌の素晴らしいところでしょう。

 もう一曲は「木綿のハンカチーフ」。この曲は現在の太田裕美さんが歌ったのですが、当時よりも声が高くなっている気がして驚きました。普通は年を重ねると、声は低くなりますから、若い頃の声の高さをキープしているだけでもすごいことです。で、やはり歌詞が素敵。あれは一番の歌詞が非常に有名ですが、ちゃんと聞くと、物語になっていて最後の結末まであるのです。これは随分前から知っていましたが、あらためて聞くと、涙ポロリでした。

 曲の旋律と、歌詞が素晴らしいからこそ、名曲になるのだなあと、昨日の歌番組を見てつくづく思いました。懐メロの番組も好きで良く見ますが、1970年代後半から2000年くらいまでの曲の特集というのは、中々ありませんので、また見たいなと感じました。年末にまた特番で、こういう歌番組を放送するでしょうか。でも秋のこの季節だからこそ、ちょっとアンニュイな気持ちで見たのかもしれませんが。

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