膠原病の闘病記
元宝塚の男役トップスターで、現在女優として活躍している、安奈淳さんの膠原病闘病記、「安奈淳、膠原病と闘う」と読みました。
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安奈淳、膠原病と闘う―生まれ変わった私 著者:安奈 淳 |
私は宝塚ファンでしたが、安奈淳さんの舞台は見たことがありません。小学生の頃、友人が熱狂的な宝塚ファンで、特に「ベルサイユのバラ」が好きで、部屋にポスターを飾ってあったのですが、多分、その頃のポスターに、オスカル役に扮した安奈淳さんがいたかもしれません。私がよく舞台を見に行った時代は高校生の時で、男役トップスターは、大浦みずきさんや、剣幸さん、高汐巴さんなどの頃でした。ただ歴代の宝塚スターは知っていましたので、安奈淳さんのことも知っていたのです。
私がまだ膠原病であるベーチェット病を発症する前に、テレビで安奈淳さんが、実は膠原病で生死をさまよった、という体験を話されているのを見た覚えがありました。安奈さんの膠原病は、代表的な病気である「全身性エリテマトーデス」といいます。膠原病は種類がいといろとありまして、その代表格がエリテマトーデス(略してよくSLEと言われています)。私のベーチェット病は、近年膠原病の仲間に入ったようです。自分が膠原病の一種であるベーチェットだと言われたときに、「ああ、聞いたことがある。膠原病。」と思ったのは、その安奈淳さんの話を知っていたからでした。
病気の種類は違いますが、この闘病記は、私を大変励ましてくれるものでした。安奈さんはずいぶんと前からその症状が出ていたようですが、やはり舞台女優さんですから、舞台をあけるわけにもいかず、無理をされていたようです。(スポーツ選手や俳優さんは無理をされますよね。普通の方でも我慢してしまうことが多いですが)30才代の頃にはC型肝炎、その後も髄膜炎やレイノー症状なども患っていたようです。そして53才のときに緊急入院で生死をさまよい、様々な検査と先生方の診断から、全身性エリテマトーデスと診断されたそうです。本当にいろいろな症状を併発して入院されたようで、大量のステロイドを投入して治療し、さらに肝炎のインターフェロン療法もされたそうです。約二ヶ月の入院を経て退院されてからも、薬の副作用である「うつ」の症状に悩まされたことが書かれてありました。私とは病気も違うし、その進行度や重症度も違うけれど、こんなに大変だったのに、ステロイド薬を今も飲み続けながら、何と、現役復帰して舞台女優として活躍されているのです。しかも私と同じ量しか飲んでいないのに、女優として仕事をされているのです。これにはびっくりしました。
安奈さんが完全復帰したのは、緊急入院して退院してから約2年かかったそうです。私は最後の入院から現在1年半。もう少ししたら、もっと活動的に動けるかしら、なんて思ってもみましたが、何といっても、宝塚出身の舞台女優さんとは、体力的にも違いがあるのでしょう。今度病院へ行ったら主治医に聞いてみようと思います。もう少し、ウォーキングなどをして体力をつければ、今のプレドニン(ステロイド薬)2錠で、何かアルバイトなどもできるかしら。それともフラメンコを週に2回できるかしら。なんて、そんな明るい未来を考えさせてくれる闘病記でした。
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