アナウンサーの自殺報道で思った事
昨日、元TBSアナウンサーの方が、車内で練炭自殺をした、という報道がありました。ワイドショーなどでも放送していて、今日は新聞にも載っていました。去年からフリーのアナウンサーとして活躍し、レギュラー番組も持っていたとのことで、きっと共演者やスタッフのかた、もちろん親族の方も突然の悲報に驚かれたことと思いました。
私はこの方のことは、はっきりと記憶にないのですが、写真などを見て、とても綺麗な人だなあ、と思いました。まだ29歳とのこと。ワイドショーの報道を見ていると、どうやら今月の上旬頃からの本人のブログに、「口がうまく回らない」とか「母の日にひどいことを言ってしまった」みたいなことが、書かれていたようです。共演者やスタッフの方でも、少し悩んでいる感じがしていたと、思った人もいたようです。ただ、自殺するほどの落ち込みや、悩みがあったことには、気付かなかったのでしょう。ご家族や知人の方々で、きっと、本人の悩みに気付づかず、助けてあげられなかったことが悔やまれる、と考えている人もいると思います。
本人はどんな悩みを抱えていたのか、家族に宛てた遺書のような物が残されていたそうなので、そこに書かれているのかもしれませんが、亡くなってしまった今ではもう分かりません。ただブログに少し、きっと気持ちを書いていたと、私は思いました。削除された部分もあったようですから、深刻な文章もあったのでしょう。いろいろな悩みが重なって、悲しい選択をしてしまったと、思います。
アナウンサーとして、「口が回らない」というのは、多分経験者なら誰でも一度は悩むことだと思います。自分と比べて申し訳ないのですが、コミュニティラジオ局で約5年アナをした私も、一応そういう時期がありました。口が回らない、どもってしまう、コメントが出てこない、必ずあることです。やはり悩みました。私にはこの仕事は合っていない、と。でも仕事は仕事で、悩みながらも回ってきます。その時に自分の中で出した結論は、「そういう時もあるさ」でした。あのピアニストの「フジコ・ヘミング」さんがテレビのインタビューでお話されていたのです。「人間だもの、間違える事だってある」と。それを聞いて、悩みが解けたのです。「そういう時もあるさ、人間だもの。とにかく割り切って、やっていくしかない」
きっと彼女は、大変真面目で、きちんとした方だったのでしょう。仕事上の悩み、プライベートな悩み、一つ一つ解決していきたかったのでしょう。それが出来なくて、どうしようもなくて、自殺に行き着いてしまったのかもしれません。まだ29歳。これからもっと良い仕事、もっと楽しい経験も出来たのに、残念です。自殺は悲しい。どうか、自分を思ってくれているたくさんの人達がいることを、忘れないで欲しいと思います。
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