重松清さんの本
体調を崩す前、自分の中では時代小説ブームでした。宇江佐真理さんや山本一力さんんの本を続けて読んでいて、そろそろ一息入れようと思っていたときに、本屋で重松清さんの「ビタミンF」を見つけました。
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ビタミンF 著者:重松 清 |
重松さんの作品は、ぜひ一度読んでみたいと思っていたのですが、買って数日後、寝込んでしまったので、しばらくは机の上に置いたままでした。しかし体調が良くなってくると、何か本が読みたくなってきて、できれば現代的な言葉で分かりやすい本がいいなと思い、「ビタミンF」を読み始めました。直木賞受賞作ということできっと良い本なのだとは思いつつ、どんな感じなのか、あまり期待とか予想などはせずにいたのです。短編集で7つの物語がありました。一気には読まずに、体調の良いときに、少しずつ読んでは、泣いてしまいました。
「ビタミンF」で泣く人は、あまりいないかもしれません。でもほとんどの作品の主人公が、30代後半の男性で、テーマが「家庭」に関わることなのです。子供のことであったり、夫婦間のこと、親のことなど、自分と重ねて感じてしまうことが多かったのです。しかもストーリーとしては、「はい!完結!」というものではないのです。何となく先が見えてきた、何となく分かってきたような、何となく良いような、そんな感じで終わるのです。それがまた心に、じーんと響いてきて泣けてくる。特に、娘を持つ父親の心境などが描かれた物語などは、自分の父親と重ね合わせてしまったりして、「そうか、お父さんはそんな風に思っていたのかもしれない」とか、父親のことを考えて泣けてきたり。
あと二冊、重松さんの本を取り寄せています。明日あたり自宅に届きそうなので、とても楽しみです。現代小説は最近、あまり読んでいなかったので、久々に素敵な作家さんの本に出合えて嬉しいです。また他の本の感想なども書いていきたいと思っています。
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