病気に関する思い込み
今日の午前中に、富山では「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」が放送されました。だいたい毎週水曜の午前中に放送されるのですが(これは関東地方とは放送日が異なりますね)、今日の特集は女性が危険な病気ということで、乳がんが取り上げられていました。その中で、「思い込み」によって、病院での受診が遅くなり、乳がんで片方の乳房を切除することになった女性のことが、再現VTRとして紹介されていました。これは結局、同じような状況であった友人に話を聞いたり、インターネットで調べたりして、自分の乳房にある‘しこり’は、乳がんではないと、思い込んでしまった結果として取り上げられていました。
経験者の話は、大変参考になります。今日のテレビでも、相談した友人の場合は、乳がんではなく、乳房腺の炎症か良性のしこりか何かだった設定でした。ですから相談者は、不安になるとその友人に相談して、自分のしこりは柔らかい・痛みが少しある、それは乳がんではないのではないか、と友人からアドバイスされ、自分もそうだと思い込んでいたようです。また、インターネットで乳がんについて調べた際に、やはり乳がんは硬いしこりで、痛みはない、みたいなことが書いてあったようなのです。それでますます思い込んで、病院へ行かずにいたら、1年半後には、乳房のしこりは硬くなり、つれるような痛みが増し、さらに表面がへこんでいるような状態になって、始めて病院へ行ったそうです。結果、乳がんで乳房の切除にいたったそうなのです。
この、経験者の話、と、インターネットの情報は、大変難しいです。もちろん大変参考にはなりますが、逆に大変難しいのです。それは結局、同じ病気でも、状態は人様々だということなのです。私も自分がベーチェット病だと分かり、随分とインターネットで調べ、また入院中には同じ病気の方にも話をお聞きしました。しかし、自分の症状とはやはり異なるところが多々あるのです。不安なことがあったら、主治医に聞くことが、第一です。もし病院へは行っていなくて、病気に関して不安なことがあったら、やはり人の話を聞いたり調べたりするのも良いですが、病院へ行くべきです。
去年、知り合いの方から相談を受け、症状を聞いてみると、確かに私と同じベーチェットの症状らしき感じでした。さらに自分でインターネットで調べても、そう思い当たることがある、ということでした。しかし、まだ病院へは行ってないようです。もちろん、症状が出ていないときに行って検査しても、数値は悪くないですから、症状が悪いときこそ病院へ行かないといけません。でも何となく過ごしているうちに良くなってきたのでしょう。ベーチェット病は、それこそ人それぞれの症状で、重症でなければ、家で休養しているうちに良くなる場合もあります。私は今、ほとんどの場合がそういう状態です。しかし、情報だけで頭いっぱいになって、「私はもしかして、そうかもしれない」と不安に思っているなら、早めにそれを解消した方が、ストレスにもならないでしょう。今までにも何人か、膠原病のような症状の方に病院へ行くように勧めて、行って検査した方で、違っていたという人もいます。「私は違うだろう」という思い込みと、「私はそうかもしれない」という思い込み、両方とも精神的に辛いです。病気の症状は、人によって違う風に現れてくると考えて、自分の体が変だと思ったら、早めに病院へ行くことを私はお勧めします。
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