時代小説にはまってます!
ブログでも何度か書きましたが、私は時代小説が好きです。本は、その時の読みたい気分で、読みたいジャンルを選んでいるのですが、今は、時代小説な気分。
先日読み終えた、山本一力さんの「あかね空」は、とっーても良かったです。今さら何を、と時代小説ファンの方はお思いでしょう。でも私にとっては新しい作家さんとの出会いでした。京都から江戸に来た豆腐職人の、親子二代に渡る物語なのですが、これが本当に、人物設定が丁寧。特に主人公の奥さんの様子には、本当に驚きです。今まで読んだことのあった、池波正太郎さん、山手樹一郎さん、司馬遼太郎さん、その他どの作家の女性の描き方よりも、リアルな女性像で、胸の中にズドンと落ち込んでゆくような印象とでも言うのでしょうか。人間は、その状況に応じて変わっていくものですが、それが「あかね空」に出てきた女性を通して描かれているのです。男性の主人公より、私はその奥さんの変わりように、本当の女性の話を読んでいるようでした。
「あかね空」の作者の山本一力さんは、どうやら離婚歴がおありのようで、さらに女性関係のもつれも、どうやらご経験済みのようです。そういった経験が、作家として女性を描くのに、よりリアルに書けるのでしょうか。私は高校生の頃に、太宰治の「女性徒」という本を読み、「こんなにも女の人のことを分かっている男性がいるのだな」と驚き、感心した覚えがあります。それ以来の驚きでした。
さて、今は宇江佐真理さんの「髪結い伊佐次捕物余話シリーズ」にはまっています。この方も、本当に素敵な風情のある時代小説をお書きです。主人公の恋人である「お文」という芸者さんが、私の憧れの女性。この本についてもまた機会がありましたら、書いてみたいです。
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