オレオレ詐欺
「オレオレ詐欺」については、嫌になるほど、メディアを通して聞いていたし、雑誌などでも記事を読んだことがありましたが、まさか身近で本当に起きるとは考えてもいませんでした。実は昨日、うちの実家の母親が、「オレオレ詐欺」に引っかかりそうになりました。なんと、お金を引き出すところまでやってしまっていました。
まず、お昼過ぎに電話がかかってきて例の「オレ」と言ったそうです。そこでもう、母ちゃんの頭の中は、私の弟だと思ってしまったわけです。午前9時に家から送り出たはずの息子で、午前中は会議があると言って、いつもより早めに家を出たそうです。(弟は飲食業なので、夜が中心の仕事です)それから、「どうしたの?」と母親が聞くと、「今、周りに誰もいない?」と言ったそうで、「誰もいないわよ」と答えてから、本題に入ったそうです。「誰にも言わないでよ、母ちゃん。実は、200万必要なんだ。今日、払わないと、サラ○の人がくっついてくる。」とか何とか言ってきたそうです。母ちゃんの頭の中はもう真っ白。ドキドキ動揺動転。「あんた、どうしてそんな金借りたのよ。200万なんてないわよ。」「じゃいくらなら作れる?」「150万なら・・でもすぐは無理だよ」「どのくらいかかる?」「1時間くらい」「じゃ、また電話するから」「あんた今、どこにいるのよ。」「○○神社」「ココスの前に来れる?」「え?ココス?ココス?コンビに?」と、こんな感じに会話が弾んだ(?)ようですが、いったん電話を切って、ドキドキしながらまずは弟の会社に電話したら、どうやら会議の後に外出しているようでいなかったそうです。さらに弟の携帯に何度も電話して、留守電に折り返しすぐに自宅に電話するように録音してから、なんと母ちゃんはお金を銀行に引き出しに行ったのでした。
そして1時間後、まるで母ちゃんがお金を引き出してきたのが分かったかのように、家に帰り着いてすぐにまた電話が入ったそうです。「母ちゃん、金できた?」「うん、出来たよ。でもね、私、そのサラ○の人に会って話するから、それからでないとお金渡せないよ。大金だし。」「・・・分かった。じゃあ、また電話するから」と言って、相手は電話を切ったそうです。母ちゃんの胸はドキドキで動転中。そこへ、また電話。「あ~俺。何~?俺、今、忙しいんだけどなあ。」と、弟からの電話。その瞬間、母親は「オレオレ詐欺」に気付いたのでした。
なんとまあ、びっくりです。人ごとだと思っていてはいけませんね~。その後、私と電話で話して、すぐに警察に連絡をさせましたけど、警察の方の話ですと、テクニックが実に巧妙。「オレ」と電話で言うと、全国のお母さんはたいてい息子の名前を言ってしまうそうです。そこで相手は名乗らずすむ。さらに「お母さん」と呼びかけて反応はいまいちだと、「母さん」「母ちゃん」と呼びかけの言葉を変えていくそうです。そして相手が大きく反応した呼び方で話を進める、という感じだそうで、これもびっくり。うちは弟の名前が、漢字だと普通は読めない名前です。さらに父親には「お父さん」、母親には「母ちゃん」と、私も弟も呼びかけます。電話の相手は、自分の名前を言って、母ちゃんと呼びかけてきたような気がする、と母親は言うのです。ただ動転しちゃってて、もう記憶が定かでないとも言ってます。もしかして、誘導されて言ってしまってた可能性も大。でももしかして、弟のことを知っている人間かもしれない。しかも、「○○神社」という地名も出してる。でもその神社は実際にはないし、母親が「ココスの前に来れる?」と言ったときに相手がコンビにと間違えたのも、おかしい。弟はよく休日に母親とココスというスーパーに買い物に行きます。(弟は料理をするので)それを知らないのは変。だから、やはりただの「オレオレ詐欺」なのかもしれない。真相は分かりませんが、とにかく引っかからなくて良かった。私は怒りました!「誰にも言うな」と言われても、そんな大金のことは私とか父親に話せー!と。どうも息子のことになると、母親はものすごーく違っちゃいますね。だいたいそんな大金をよく引き出してきたもんだ、と感心とびっくり。それを本当に払っていたら、その大金で他に払うはずだった予定のところはどうするつもりだったのか。ほんと、息子のことになると母親ってすごい、と思ったのでした。
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