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「邂逅の森」を読んで

 親友に「何か面白い本はないか」と以前たずねたとき、「邂逅の森という本が面白い」と聞いて、最初はタイトルも読めませんでしたが、今月始めに購入し、約2週間かけて読み終えました。

 文庫で500ページ以上を越す大作で、直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞している、佳作とのこと。ただ、内容が、マタギを職業とする主人公の半生を描いた作品で、最初は「マタギって何?」と言う状態から読み始めました。舞台は東北地方の主に山形県。そこでクマやカモシカの狩猟をしている人々を、マタギと言ったらしい。(正式には、マタギという職業は、単に狩猟をしているというだけでなく、きちんとした決まりごとがあって、それに沿って狩りをしている人々のことらしい。山の神様や自然についての信仰が、非常に強い)東北弁やマタギ言葉に慣れるまで時間がかかりましたが、慣れてくると頭の中はすっかり東北弁。主人公の男性の半生ですから、若い頃から年を重ねていく上での、人生の出来事が描かれていて、読めば読むほど面白くなってくる。私は個人的に、面白い本は長編が大好きで、それをゆっくり1週間以上かけて読みます。本好きの人は、読み始めると止まらなくて、一日で読んでしまう人も多いかと思いますが、私は何だかもったいなくて、まるで連続テレビ番組のように、毎日少しずつ読むのが好きです。今回の「邂逅の森」も、毎日少しずつ、しかも気分がのっている時に読みました。気分って毎日違いますよね。常に2・3冊の本を同時に読んでいて、その日の気分に応じて選んで読んでいます。

 しかし、この「邂逅の森」は後半に入れば入るほど、先が気になって毎日読み続けました。そして500ページ以上の大作を読み終えた後の気持ちは、残念で仕方ありませんでした。いつもそうです。長編の素晴らしい作品を読み終えた後は、あまりにその影響が強くて、しばらく寂しい気持ちでいっぱいになります。読み終えてもう三日たちますが、まだ頭の中に主人公の「富治」とその妻「イク」のことが、まるで知っている人でもあるかのように、遠い思い出のように残っています。本当に心を打つ、良い本に出会うと、そういう印象が残るのでしょうね。この本を紹介してくれた親友に感謝です。

 さて、昨日から新しい本に入りました。今のところ、その本だけ読もうかなあ、と思っています。「女たちのジハード」これも直木賞受賞作品ですよね。随分前の作品で、いつ読もうかと思っていたのですが、会社時代の先輩に以前、面白いと聞いていたので、いよいよ読む決心をしました。「邂逅の森」とは全く違うジャンルですが、だからこそ良いのです。頭の中をそろそろ変えないと、いつまでたっても他の本に移れない気がして。もっともっと良い本をたくさん読みたいです。

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