うぐいす
各地で選挙戦が始まっていますね。私のいる富山でも、県議会議員選挙があるようで、告示日から選挙カーが周辺を走っています。(ちなみに富山に引越してきたのが2月なので、選挙権はありません)頻繁には回ってきませんが、聞こえてくると、ついつい耳を傾けてしまいます。じつは私、選挙カーに乗ってマイクで話す、一般的に言われている「うぐいす嬢」の経験があるからなのです。
もう4年ほど前になりますが、東京のコミュニティFMラジオ局に勤める前に、アルバイトとして始めて選挙の「うぐいす嬢」を経験しました。やはり何か声を使うアルバイトをと思い、知人に紹介してもらって、たまたま地元での区長選挙の候補者のうぐいすをさせて頂くことになりました。初めてだったので、経験者の方に教えていただきながら、真似しながらのスタートでした。確か7日間の選挙戦でしたが、候補者の親戚や家族ならともかく、自分にとって候補者が他人だったら、できるだけ最初からの毎日の参加が望ましいですね。(まあ、知事選挙や国会議員選挙だと選挙戦の期間が長めになるので、毎日は辛いでしょうが)毎日選挙カーに乗って宣伝していると、だんだんと気持ちが入ってくるのです。特に7日間くらいの短期決戦ですと、後半はもう、全力疾走の数日間。いろいろと、うぐいすのテクニックも教わりました。最初の数日は、普通に候補者の名前と、簡単な政策を短文に宣伝する。もちろん選挙カーの窓は全開か窓を取ってしまう。(私のときは冬だったのに、窓を取りましたー。寒かった。)マイクを持って話しながら手を振る。この手の振り方も、あまり大きく振ってると疲れて続かないので、ちょうど皇族の方々がされている、手の振り方を真似させて頂きました。選挙カーにはだいたい、うぐいすの方が2・3人乗って交互に話しますので、自分が話してないときは、手を振るのに専念する。そして中日あたりから、熱を帯びた感じで宣伝する。このあたりからは、政策文章ももっと短文に。そして最後の数日は、感情移入。政策文よりも候補者の名前。最終日はとにかく候補者名を連呼。選挙戦最初からの参加ですと、最終日には必ずと言っていい程、声が枯れます。これがポイント。いかに頑張ってきたか、うぐいすも候補者と共に、声が枯れます。わざとじゃないんですよ。ほんとうに声が出なくなってきて、しぼり出すように感情が入って、しまいには、鈴木宗男さんのように、窓から身を乗り出して、手を振りながらの宣伝です。ここまでくると、自分と候補者はもう一体。そして、最終日の本当の最後は、候補者のご家族の出番ですから。
選挙のうぐいすの経験は、本当に貴重なものでした。とにかく体力的にも大変だし、精神的にも大変でしたが、終わった時の充実感はすごいですね。特に私は始めての選挙で、候補者が当選したので、本当に嬉しかったし、いい思い出になりました。その時のうぐいす仲間で随分と懇親会もしました。結束が固くなるのですね。これからますます熱くなる選挙戦。きっと選挙カーが近くを通るたびに、私は耳をダンボにして聞き入ってしまうでしょう。
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