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実家の本棚

 実家には、まだまだ自分の荷物や本がたくさんあります。離婚をして長野から東京の実家に戻ったときに持って帰ってきた本や、離婚後のどうにも辛い時期に読んだ本。時々帰省するたびに、実家の本棚を探して、もう一度読みたい本や持って帰る本を、選んでいます。

 今回持って帰る本を選んでいるときに見つけたのが、瀬戸内寂聴さんの「愛の倫理」という本。離婚後に、今後のことについてや、人を愛するということについて悩んでいた時期に、買って読みました。読んだはずなのですが、やはりあの時期は自分自身が、頭の中でいろいろと考えすぎていたのと、何がなんだかまだ自分でも現状が受け入れられないこと、全てのことがまるで夢のような現実感のない状況の中で読んだので、本の内容をよく覚えていませんでした。とにかくいろいろ本を読んで、どんなところからでも、自分が立ち直るきっかけが欲しかったのです。でもそういう時期にどんな本を読んでも、なかなか頭の中、心の中に入ってこないものです。この本もそんな時期に読んだ本の一冊。ただ、今、読み返してみると、「ああ、そうなのかあ。なるほど。」と思える内容が書かれているのです。きっと混乱している中で、何かをつかみたいために手に取った本は、後で読んだ時にこそ理解できる、そのために出会った本のような気がしてきました。

 本は何度も繰り返して読んでは、その時その時の自分の置かれている状況で、感想が違ってくるものですよね。若いときには特にさらりと読んでしまった本も、年を重ねてから読むと、こんなにも心に入り込んでくる内容だったのかと、驚くこともあります。だからこそなかなか捨てることも手放すこともできずに、どんどんたまっていってしまいます。自宅に戻ると、旦那の本でうちの本棚はいっぱいです。私の本は、片隅に少しと、実家に多く残ってます。旦那と話していますが、将来は書斎を一部屋つくり、たくさんの本を収めたいと考えています。その時こそ、私の本も実家から大移動したいと思ってます。(マンガも含めて)

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